2025年秋、夜空ファンの間で話題になっているのが「スワン彗星(C/2025 R2)」です。太陽観測衛星SOHOの装置「SWAN」によって発見されたことからこの名前が付けられました。彗星といえば「肉眼で見えるかどうか」が気になるところですが、結論から言うと条件がそろえば肉眼で見える可能性があるとのこと。今回は、このスワン彗星が10月に肉眼で見える可能性についてわかりやすく解説します。
スワン彗星とは?
- スワン彗星はSOHO(太陽観測衛星)に搭載された装置「SWAN(Solar Wind Anisotropies)」で発見された彗星たちを指します。
- この彗星は非周期彗星(周期が非常に長いか、実質的に一度しか太陽近傍を通らないタイプ)とされており、近日点通過日(太陽に最も近づく日)は2025年9月12日と予測されています。
- 地球に最も近づく日は、10月中旬を見込んでいます。特に10月19日~20日あたりが近接通過の見込みとされており、距離は約0.2606天文単位(約3,899万キロメートル)程度。
肉眼で見える可能性はある?
- 明るさの予測は5~6等級→郊外や暗い場所なら肉眼で見えるレベル
- 都市部や街灯が多い場所では双眼鏡が必要になる可能性大!
- 彗星は予測通りに明るくならないこともあり、崩壊・減光のリスクもある
観測の条件とポイント
- 方角:夕方の西の空、日没後に低空に注目
- 明るい月や街明かりの少ない場所で観察すると有利
- 双眼鏡や小型望遠鏡を用意しておくと確実
注意点
- 彗星は変化が大きく、直前まで「見える/見えない」予測しにくい
- 過去にも「大彗星になる」と予想されて急に暗くなった例あり
- 最新の天文ニュースや星図アプリをチェックして観測に臨むのがおすすめ
まとめ
スワン彗星(C/2025 R2)は、2025年10月に条件がそろえば肉眼で見える可能性がある注目の天体です。ただし、明るさや形は直前にならないとわからないため、双眼鏡を用意して観察に挑戦するのがベスト。秋の夜空に現れるかもしれない「肉眼で見える彗星」、ぜひチェックしてみてください。


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